ジャズが聴こえる

私の好きなジャズレコード、ミュージシャンの紹介や、ジャズにまつわる思い出話などを綴っていきます。

Selflessness: Featuring My Favorite Things(ジョン・コルトレーン)

セルフレスネス・フィーチャリング・マイ・フェイヴァリット・シングス

「My Favorite Things」はコルトレーンの演奏曲としてはとても有名ですよね。
1960年にリリースされたアルバム『My Favorite Things』以外に、後期のフリーフォームでの演奏に至るまで、ライブ録音もいくつか残されています。

その中で、このアルバムの「My Favorite Thngs」が、私のお気に入りです。

『Selflessness: Featuring My Favorite Things』(Impulse!  1969年)

John Coltrane(ts,ss)
McCoy Tyner(pf)
Jimmy Garrison(b)

#1,#2
Roy Haynes(ds)

#3
Pharoah Sanders(ts)
Donald Garrett(cl)
Elvin Jones(ds)
Frank Butler(dr)
Juno Lewis(vo,per)


【収録曲】
#1 My Favorite Things
#2 I Want to Talk About You
#3 Selflessness

このアルバムの聴きどころは、とにかく「My Favorite Things」です。1963年のニューポート・ジャズフェスティバルでの演奏です。
最初のイントロが格好いいんです。ハッと思わず顔を上げてしまう、そんなインパクトのあるコルトレーンのサックスからスタートします。

そして、ドラムスのロイ・ヘインズの存在もポイントです。この当時はコルトレーンバンドのドラムスはエルヴィン・ジョーンズにほぼ固定されていたのですが、この時はロイ・ヘインズがドラムスです。エルヴィンと比べることなどできないのですが、ロイ・ヘインズがドラムということで、この演奏がとても良いものになっているのは事実かな、と思います。
エルヴィンが相手ではないのですが、コルトーレーンは激しい演奏を繰り広げます。その後のコルトレーンを考えれば、決して長くはない演奏時間の中で、密度が濃い演奏となっています。
最初に聴く「My Favorite Things」のライブ録音としてはお勧めです。

3曲目「Selflessness」はロイ・ヘインズではなく、おなじみエルヴィン・ジョーンズがドラムです。その他のメンバーも1・2曲目と3曲目では少し違っています。
これは1・2曲目は1963年のニューポート・ジャズフェスティバルのライブ録音、3曲目は1965年のスタジオ録音なためです。
リリースは1969年とありますが、コルトレーンが没後のリリースになりますね。

その後、ニューポートでの他の演奏や他のライブ演奏と合わせて、1993年に『Newport '63』もリリースされています。

私の手元にあるレコード&CD(大好きな演奏なのでアナログ・デジタル両方持っているのです)は、画像にある、ブルーのウネウネしたが背景のものですが、違うジャケットのものも、ジャズを流すお店で見た記憶もあります。
私の知らない、盤も出ているのかもしれませんね。とにかく1963年、ニューポートでの「My Favorite Things」で探してもらえれば間違いないです。